2015.01.21

アドラー心理学から考える浮気解決法『事実と感情を分ける』

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どうもどうも。
ビジネスアーティスト永田武です。

 

昨日の夜、友人(♀)から相談の連絡がありました。

その友人は結婚していて子どももいるのですが、
何の相談かというと、

『主人の過去の浮気がずっと引っかかっている』

とのこと。

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どういうことか聞いてみると、
どうやら去年の夏頃、主人の職場の同僚Aさん(既婚者女性)と、
ご主人の関係がちょっと怪しいと思ったことがあるらしく。

当時、その友人は3人目の赤ちゃんがお腹にいる時で、
ご主人の言動に敏感になっていたこともあってか、
その時期、色々と違和感を感じていたようです。

  • Aさんとシフト休みを合わせている。
  • 『友人のところでゲームをする』といって外泊。
  • Aさんから夜に電話がかかってくる。

などなど、他にも細かいことが色々とあるのですが、
その友人の中では状況証拠が揃いすぎていると。

そして、意を決してご主人に聞いてみたのですが、

『そんなこと(浮気)はしていない。
Aさんはちょっと精神的に不安定な状態で、色々と話を聞いてあげたりしてる関係だ』

とのこと。

状況証拠や、違和感、長年付き添った感覚などで、
友人は心の中では浮気を確証してるものの、
『無理矢理』にそれを信じることにしたようです。

しかし、
それから半年経った今、無事に子どもも生まれ、
今ではご主人の言動にも違和感は感じないのですが、
どうも『あの夏のこと』が気になってしまうようで。

ダメだとは思いつつも、今でも夜寝る前など、
ふとしたときに思い出して考えてしまうらしく、
それでどうしたらいいかという相談でした。

この友人は10年以上も前からの付き合いで、
頻繁に連絡こそはしないものの、可愛い妹のような感じ。

なので、困っているのであれば、力になってあげたいな、と。

 

あなただったら、この相談に対して、どんなことを友人に話しますか?

 

1)まず自分はどうしたいのか?

根本的なことです。

まず自分はどうしたいのか。

相談の連絡をしてきたということは、
なにかしら現状に不満があるということです。

そこから抜け出すために、自分はどうしたいのか。

  • 問い詰めて真実を知りたい
  • ただ話を聞いてほしい
  • 私も浮気して復讐したい

などなど、どういうアクションをとりたいのか。

まずはそこを確認しないと、アドバイスのしようがない。

冷たい言い方かもしれませんが、あくまで私は第三者。
だとすれば、関わり方も限られてきますしね。

友人の答えは、

『真実を知りたいという気持ちもあるし、知りたくない気持ちもある。
ただ、この不安になる気持ちをなくしたい』

とのこと。

具体的に、
○○をしたいんです!
という意思があるわけじゃないことがわかりました。

 

2)『事実』と『感情』を分ける

であれば、次にするのは、

『事実』と『感情』を分ける

ということです。

人が迷ったり悩んだりした時、
この事実と感情をごっちゃにしていることが多く、
そうするとなかなか解決の糸口が見つかりません。

なので、それらは別として、
まずは言葉にして紙に書きだします。

 

事実

  • 夏に感じた諸々の状況証拠
  • 夫から聞いたAさんの心の状態
  • 夫と話し合ったこと
  • 妊娠中だったこと
  • 今の夫の言動に違和感はないこと
  • 今も自分は苦しんでいるということ

 

感情

  • 夫を信じたい気持ち
  • はっきりさせたい気持ち
  • 心がモヤモヤする気持ち
  • 事実を知るのが怖い気持ち
  • 誰にも話せない孤独な気持ち

 

などなどが出てきました。

 

3)なにをするか決める

自分の中で事実と感情を分けると、
色々と気づくことが出てきます。

友人の場合は、

『私が毎日こんなに苦しんでいるのに、(ご主人が)のうのうと寝てることに腹が立ってきた(笑)』

と言ってました(笑)

そうなれば、
あとはどういう行動をするのがいいのか、
そこのアクションプランを2人で考えていきます。

一度話し合った過去の出来事に対して、
今更掘り返してもきっとなにも得るものはない。

『あの時浮気してたでしょ!』と言った場合、
『してない!』と言われてもきっと信じられないし、
『ごめん!した!』と言われてもショックを受ける。

友人が選んだのは、
出来事(事実)にフォーカスを当てるのではなく、
今の感情にフォーカスを当てることでした。

『ご主人に今の自分の気持ちを伝える』

夏のあの時に自分はこう思って、
そして子どもが生まれ半年たった今でも、
こうして苦しんだり考えてしまう自分がいる。

その『事実』を知ってもらいたい、と。

友人が選んだのは、問い詰めるでもなく、
うやむやにするのではなく、気持ちを伝えることでした。

 

4)アクションをイメージする

だとすれば、あとは

『伝え方』

だけです。

とは言え、この伝え方こそが一番大切で、
伝え方によってはご主人が誤解したり、
勘違いしてしまうこともあるでしょう。

私が友人にアドバイスしたのは、

  • まずは普段の感謝の気持ちを伝えること。
  • これからも家族幸せに過ごしていきたいこと。
  • 事実を突き詰めるのではなく、感情を伝えること。
  • 直接話せないなら、メールや手紙でもいいということ。

という点です。

意見が食い違う時や、反対の意見が生まれそうな場合、
そのまま事実と感情をぶつけ合うと、変な伝わり方をする時があります。

なので、最初に『約束』をする。

これは家族が幸せになるための話し合いなんです

と。

これを最初に伝えておくだけでも、
相手の聞き方がまったく変わってきます。

いきなり、

『半年前の夏のこと覚えてる?私凄く傷ついたんだけど』

と言われても、相手もカチンと来てしまうかもしれませんしね。

 

 

ということで、私のアドバイスは終わり。

どうなるかはわかりませんが、
少なくとも、友人の中では色々と変化が起こったようです。

ご主人や家族との関わりもいい方向にいくといいな。

続報がきたらまたお知らせします(笑)
※今回のメールもちゃんと友人に許可をいただいています。

 

やってみて違うのであれば、別のことを試してみる

自分の心に不安や迷いが生まれた時、
その解決方法というのはいくつもあります。

原因がわからないことの不安をなくしていくことであれば、
問い詰めて真相を知ることでそれは解決するだろうし、
裏切りの怒りに燃えてどうしようもないのであれば、
復讐するというのも一つの解決方法でしょう。

ただ、
私は個人的に人間関係のトラブルにおいて、
原因を追究するのはあんまり好きじゃないんです(笑)

問題を探して、原因を突き詰めて、
それを片手に振りかざす『正論』は、
時に人を臆病にも弱気にもさせてしまいます。

それよりかは、

『これからどうありたい?』

という未来にフォーカスを向けたい。

それはもちろん問題から目を背けるのではなく、
しっかりと『事実』の部分も自分の中で受け入れながら、
それを踏まえた上でどうして行きたいのか。

その『前に進む一歩』が大事なんだと思うんです。

その結果、復讐だったり、問い詰めることだったとしても、
それはそれで仕方ないと思うんですよね。
(間違っている人は誰もいないので)

大事なのは、自分でしっくりくる行動を起こすこと。

我々は常に過去や未来や現在に翻弄されていて、
事実と感情の間で生きています。

人間関係だけでなく、ビジネスにおいても、
迷った時や悩んだ時に必要なマインドと言えるでしょう。

とは言え、
私も人に偉そうなことばっかり言ってても、
友人や彼女に対して事実と感情をごっちゃにして、
子どもみたいに怒ることもあります。(笑)

大切なのは、

違うと思ったら別のことを試してみる

ってことですね。

こういう解決志向、私は大好きです。

 

こういうコミュニケーションの考え方は、
私の場合『コーチング』について学ぶことが多かったです。

私のコーチングの師匠でもある平本あきおさんが、
アドラー心理学でその辺の解説をしているので、
興味のある方は是非無料登録してみてください!
http://tf-coaching-nakama.com/item/64868/4275/

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